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   ホーム > 言葉と制作例 > 四字熟語 71-2/2 【一灯照隅・分度推譲・感恩奉仕・四海兄弟・惻隠之情】
 
     「言葉と制作例」 四字熟語
   一灯照隅(いっとうしょうぐう)





一つの灯火を掲げて一隅を照らす誠心誠意の歩みは必ず共鳴者が現れ、いつか万灯となる。だからまず自分から始めなければならない。

坂村真民
光と力
光は一隅より 力は一人より 火をともせ 火をともせ 火をもやせ 自分で自分を燃やすのだ 自分に明かりをつけるのだ なぜ散りゆく木の葉が あんなに己れを美しく染めるのか そのことを考えて 自分を一層みがくのだ

地球と共に
神仏の姿は見ることはできないが、自己は見ることができる。自己を見つめよと世尊は言われた。自己の何を見つめるか。宇宙の中の一つの価値ある存在としての自己を見つめる。つまり銀河系の一つの星としての自己をみつめる。そしたら生まれてきたことに意義があり、生きていくことが嬉しいことになろう。路傍のタンポポも、そうであり、一匹のこおろぎも、そうであり、一羽のみそさざいも、そうである。
一千億の銀河系の中の一存在として動いている自分だと思うたら、何かひとつぐらい意義のあることをしようという希望が生まれ、人生が凛凛としてくる。

安岡正篤
緑のオアシス
要するに、人々が己一人を無力なもの、ごまめの歯ぎしりと思わず、如何に自分の存在が些細なものであっても、それは悉く人々、社会に関連していることを体認して、まず自らを良くし、また自らの周囲を良くし、荒涼たる世間の砂漠の一隅に緑のオアシスをつくることである。家庭によい家風をつくり、職場に良い気風をつくれないような人間どもが集まって、どうして幸福な人類を実現できましょうか。

一燈照隅 万燈照国
要するに、少数の真剣な求道者のみが時勢の運命を徹見し、社会を善導することができるのである。 能く一隅を照らす者にして始めて、能く照衆・照国することもできるのである。 微力をあきらめてはならぬ。 冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、また閑にも耐えて、激せず、躁がず、競わず、従わず、自強してゆこう。 同士諸賢の精進を万祷します。

中村天風
われ在る処
古聖の訓えにも、 ・われ在る処に常に光あらしめん ・われ行く処にまた光明を点ぜん というのがあるが、誠と愛の心を以って、万物に接する時、期せずしてそれは光明となるのが必至である。 これこそ、まことに最も近くして最も遠く、最も新しくして最も古き、昭として一貫する不易の人生哲学と人生科学の真髄である。

佐藤一斎
一燈を提げて暗夜をいく。暗夜を憂うること勿れ。只だ一燈を頼め。

 

    分度推譲(ぶんどすいじょう)




勤勉に働き、収入の範囲内で余剰ができる生活の分度を確立する。その余剰の一部を公共への寄付にまわすのが人間本来の姿である。

参考:「分福(ぶんぷく)」という言葉、自分に与えられた福を他人にも分けてあげなさい、独り占めしてはいけない、という意味。自分に必要のないものを分けても福を分けたことにはならない。(物やお金に限定する必要はない。)昔話の報恩譚、「分福茶釜」も徳を分け与えたことが発端となって福を再配分するストーリー。
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後藤静香
天知る
天知る/地知る/人は知らざるべし/知らるるを求めず/自らその分を尽くして楽しむ/苦しむ/泣く/人は知らざるべし/自ら涙をぬぐうて立つ/天知る地知るが故に堪ゆ

安岡正篤
自分
自分というものは良い言葉である。 ある物が独自に存在すると同時に、また全体の部分として存在する、自分の自の方は独自に存在する、自分の分の方は全体の部分である。 この円満無碍なる一致を表現して「自分」という。 われわれは自分を知り、自分を尽くせば良いのである。 しかるにそれを知らずして自分、自分といいながら、実は自己自私を恣にしている。そこにあらゆる矛盾や罪悪が生ずる。 そういえば、何でもないようで、実は自分を知り、自分をつくすことほど、むずかしいことはない。 自分がどういう素質、能力を天賦されているか、それを称して「命」という。 これを知るのを「知命」という。 知ってこれを完全に発揮してゆくのを「立命」という。

中村天風
無私無我の生活
現代のような物質偏重の時代にあっても、人生の根本哲理は、自我を本位としない生活こそ真の人間に与えられた最高至純の合理的なものであるということに、何の変わりも無いのである。 いいかえれば、人間は無私無我の生活を本位として活きてこそ、ほんとうの人間としての幸福、健康と長寿とよき運命、を求めなくても恵まれるというのが、この世ある限りいささかも変わることのない、人生に賦与されている宇宙真理なのである。
二宮尊徳
第四話 巻の一
人道は、欲を押さえ、情を制して、努力することで完成する。それが推譲の精神のもと。 おいしい食事や美しい衣服が欲しくなるのは、天然自然の欲求であるが、この欲求を押さえ、耐え忍んで自分の収入の限度内に収める。また、身体を休めて、優雅な気分に浸りたいと考えるのも同じである。好きな酒を控えめにし、安穏としたぐうたらな気持ちを諌めて、それらの美食、美服の気持ちを押さえていくことが大事である。そのようにして、出費を押さえて余剰を生じさせ、それを自分の将来に用い、社会のために用いて行くべきである。それが人道の本質である。

第百四十六話 
滅亡に進めようとする天理を避ける良法は推譲。        百石の身代の者は五十石で暮らし、五十石を来年に譲る事である。この推譲は、私の事業推進の際の第一の命題であり、それぞれの身代の維持、増殖のための良法であり、それを実現できるのはこの推譲だけである。

人々各々受け得る恩を以って譲るべし。然らば四海父子の如くならん。

人にして徒らに目前の利を謀らば、則ち禽獣となんぞ択ばんや。人の人たる所以は推譲にあり。此処に一粒粟あり。直ちにこれを食えば則知ただ一粒のみ。若し推して以ってこれを種え、秋実を待って食えば、則ち百粒を食うも、猶お且つ余りあり。是れ則ち、万世不易の人道なり。

夜話77
予は人に教ふるに、百石の者は五十石、千石の者は五百石、総てその半ばにて生活を立て其の半を譲るべしと教ふ。(中略)各々明白にして、迷なく疑なし。此の如くに教へざれば用を成さぬなり。我が教是れ推譲の道と云ふ。則ち人道の極みなり。

夜話79
一石の者五斗譲るも出来難き事にはあらざるべし。如何となれば我が為の譲なればなり。この譲は教なくして出来やすし。是より上の譲は、この譲は教によらざれば出来難し。是より上の譲とは何ぞ。親戚朋友の為に譲るなり。郷里の為に譲るなり。猶出来難きは、国家の為に譲るなり。
 

   感恩奉仕(かんおんほうし)





受けためぐみや恩に対してむくいるために、奉仕の行動をおこすこと

坂村真民
ありがたいなあ
ありがたいなあ ありがたいなあ どんなに苦しいことがあっても 生きていることは ありがたいなあ

報謝
明治/大正/昭和/と生き/更に/平成/となる/ああ/この大恩/いかにしてか/報謝せん/便々として/日を送る勿れ

安岡正篤
恩に生きる
口・・・環境と、大・・・人の手足を伸ばした相と、心とよりなるものが「恩」の字です。何のおかげでこのように大きく存在しておるかと思う心が恩を知ることです。
われわれは天地の恩、人間の恩、道の恩、教えの恩など、あらゆる「恩」の中にあります。これに絶えず報いてゆくのが、生活であります。

吉田松陰
●功なくして食み、恩を受けて忘れたらん者は、天地間に容るべからず。
■功績もないのに報酬を受け、御恩を受けてもそれを忘れる、そのような者は、許されるものではない。
 

   四海兄弟(しかいけいてい)


世界中の人がみな兄弟のように仲良くすべきである。四海は四方の海の内から世界全体のこと
博愛の精神であり、英語で曰くはBrotherhood、人類同胞主義、兄弟愛と訳していいものと思う。
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マザーテレサ
神様、何卒私を、世界中に散らばっている兄弟姉妹、貧しく生き、誰にも看取られることなく死んでゆく人々に奉仕するにふさわしい者にしてください。
私の手を使って、こういう人たちに、今日必要な糧をお与え下さい。そして、私の愛を使って、平和と幸福を彼らにもたらしてやってください。

松下幸之助
地球人意識
いま世界は、本格的な国際化時代を迎えつつあります。政治、経済、あるいは資源、食料などの問題にしても、一国の問題がすぐ世界の多くの国ぐにに影響を与えることが少なくありません。その意味では、世界は非常に狭くなったと言えましょう。それだけに、たんに自国の問題をのみ考えるのではなく、もっと視野を広くして、地球人の一員という意識でものを考え、行なうことが大事だと思います。たとえば、援助を願っている国があるとすれば、他の国ぐにはそれぞれの実力に応じて助け合うべきでしょう。そのようにお互い地球人といった意識を持って、なすべきことをなすということが基本の心がまえになると思うのです。

自他相愛の精神
個人と個人との争い、国と国との争いは、相手を傷つけ、さらには社会全体、世界全体を混乱させる。そういう争いの大きな原因は、自他相愛の精神というか、自分を愛するように他人を愛し、自国を愛するように他国を愛する精神の欠如によるものであろう。
そういう精神の大切さは昔からいろいろな教えによって説かれていながら、いまだに争い事が絶えないのは、人びとが、このことの大切さを真に悟っておらず、その精神に徹していないからだと思う。
争いはみずからをも傷つけるということを身をもって知り、人類に平和をもたらすために力を合わせていくことが肝要である。

心を通わす
 一人ひとりの努力が、部下の人にもまた上長の人にも知られるということは、何にもまして心嬉しいことだと思います。一つの成果をお互いに味わって、ともに喜び合うことができるということは、私は尊い姿だと思うのです。
 一つの会社の中でも、北海道にいる人の苦労が九州にいる人に伝わる。九州にいる人の苦労が北海道の人に伝わり、打てば響くような形において、全員が結ばれていくというように、お互いに心と心を通わしているような状態になっていなければならない。そうなれば願い通りの好ましい成果が上がり、社会のためにも大衆のためにもなる働きができるであろうと思うのです。

後藤静香
深い寂しさ
深いさびしさを味わうとき/人間相互の親しみが深くなる/同じ列車の乗り合いでさえも/なつかしい/誰をみても/たましいが、どこかで/結ばれあっているように感じる/他人らしくしていることが/ふしぎに見える/さびしいたましいは/ひとり威張ってはいられない

垣を去れ
垣を去れ/愛を小さく限るなよ/いつも仲間のたれかれ/それでは互いの享楽だ/主義の友、道の友なる/垣をこえ/ひろく誰とも親しめよ

四方の海みなはらからと思ふ世になど波風のたちさわぐらむ   明治天皇御製

二宮尊徳
第百四十六話 
滅亡に進めようとする天理を避ける良法は推譲。百石の身代の者は五十石で暮らし、五十石を来年に譲る事である。この推譲は、私の事業推進の際の第一の命題であり、それぞれの身代の維持、増殖のための良法であり、それを実現できるのはこの推譲だけである。
人々各々受け得る恩を以って譲るべし。然らば四海父子の如くならん。
人にして徒らに目前の利を謀らば、則ち禽獣となんぞ択ばんや。人の人たる所以は推譲にあり。此処に一粒粟あり。直ちにこれを食えば則知ただ一粒のみ。若し推して以ってこれを種え、秋実を待って食えば、則ち百粒を食うも、猶お且つ余りあり。是れ則ち、万世不易の人道なり。
 


   惻隠之情(そくいんのじょう)






弱者への同情心、憐れみの心、相手の立場に立って物事を感じる心情。家庭、社会生活でもこの精神が根幹にあるべき。
敗者・弱者への共感の涙 武士道精神

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屋山太郎 東京五輪を「武士道」で迎えたい
父は終戦の年の東京大空襲で顔面と手足を大やけどし、3カ月間も入院し、私も同じ病室に寝泊まりして看病した。終戦後、何カ月かたち、父に秘密を打ち明けた。「一発で何百万人も殺すような爆弾を作ってお父さんと広島でやられた20万人の仇(かたき)を取る」と。父は言ったものである。「米国との戦争は終わったんだ。勝負がついたからには諦めろ。仇を討(う)つよりは『潔い』ことの方が難しいんだよ」
大学生になって剣道が復活されたので、私は剣道部を創設し、夢中になった。団体戦で先鋒(せんぽう)に出て勝ったときのこと。席に戻って面を外したとき、嬉(うれ)しさがこみ上げてついにっこりと笑った。その時、監督の師範から竹刀で思いっきり背中を叩(たた)かれ、耳元で「笑うな! 負けた相手の心情を思いやれ」と言われた。惻隠の情である。私は以上、たった2つの出来事で武士道の心を悟った。この精神はあらゆる勝負事、立ち居振る舞いに通じるもので、克己心の深い意味も知るようになった。外国人が好む「クール・ジャパン」の本質も武士道ではないか。

森信三
思いやりの心というものは、人間の本性として、元来何人にも具わっているはずですが、しかしそれをおおうているものがありますから、努力してそれを取り除かねばならぬのです。

中村天風
「思いやり」の実行
思いやりの気持ちがいかに貴いかは誰でも知っているが、実行できているかというと、意外とそうではない。それは、その人の人生観が自己中心主義にかたよっているためである。これを解決するには、第一にこの世の万物万象が、互いに助けあって調和をはかりながら存在しているという事実を知ることである。
人生に起こるすべてのことをスムースに解決する秘訣は、「もし仮に、自分が相手の立場にいたらどうであろうか」と、その都度考えることである。

 



主な引用の出典
著 作 者 書 名 出 版 社  
坂村真民 『坂村真民一日一言』 人生の詩、一念の詩 致知出版社
安岡正篤 『安岡正篤一日一言』 心を養い、生を養う 致知出版社
森信三 『修身教授録 一日一言』 
『森信三・魂の言葉』 二度とない人生を生き抜くための365話 
致知出版社
PHP研究所
松下幸之助 『松下幸之助「一日一話」』 仕事の知恵 人生の知恵 PHP研究所
後藤静香 『権威』 珠玉の言葉があなたを変える 善本社
中村天風 『中村天風一日一話』 元気と勇気がわいてくる哲人の教え366話 財団法人天風会
吉田松陰 『吉田松陰一日一言』 魂を鼓舞する感奮語録 致知出版社
二宮尊徳 『二宮尊徳一日一言』 心を耕し、生を拓く 致知出版社
佐藤一斎 『佐藤一斎一日一言』 「言志録」を読む 致知出版社
洪自誠 『菜根譚』


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