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   ホーム > 言葉と制作例 > 四字熟語 61-2/2 【敗者復活・転禍移福・七転八起・百折不撓・以屈為伸】
 
     「言葉と制作例」 四字熟語
   敗者復活(はいしゃふっかつ)





敗者が実力的に劣るか明らかでない場合が多く、復活の機会は与えられる。人生の勝敗は評価が定め難い。

 

    転禍移福(てんかいふく)




禍を転じて福と為す、と読む。災難災厄を転じて幸運にし、失敗から学んで成功に導くことが大切という教え。
人間万事塞翁が馬、という言い方との共通点もある。災難をプラスに転じる意欲の有無で、偶然を必然に変える積極的な姿勢が入る。

後藤静香
尽きせぬ悦び
「夜は夜もすがら/なげき悲しむとも/朝(あした)には悦び歌わん」/どのような暗い夜にも/きっと明るい朝が来る/あさ日はのぼる/鳥は歌う/「憂いの雨は夜のまにはれて/つきせぬ悦び/あさ日とかがやかん」

中村天風
幸福は苦悩から生れる
人生の幸福というものを安易な世界に求めてはいけない。言い換えれば無事平穏を幸福の目標にしないということである。 本当の幸福は、多くの人が忌み嫌う苦悩というものの中にある。すなわち、その苦悩を楽しみに振り替えるところにあるのである。 苦悩を楽しみに振り替えるというのは、健康や運命の中に存在する苦悩を乗り越えて突き抜ける強さを心にもたせるということである。

不幸は幸福を招く原動力
不幸に直面したら、まずその不幸に際しても、なおかつ生命を失わずに現実に活きていられることを感謝することに心を振り向けるべきである。 するとそうした心がけそれ自体が、幸福を招いて来る原動力となるのである。

   七転八起(しちてんはっき)











※九転十起は下段の
  ※をご参照ください。     
七転び八起き。いく度倒されても、その度に屈せず起き上がること

失敗を重ねても、くじけないで奮闘すること。七回転んでも八回起き上がるの意。「七」「八」は回数が多いこと。七転(ころ)び八起(やおき)とも言う。

 「男なら」西岡水朗作詞 草笛圭三作曲
2. 男なら 男なら
  七つころんで 八つで起きる
  思い直せば愉快な世界
  若い心は デカク持て
  男なら やってみな

安岡正篤
始終訓
一、人の生涯、何事によらず、もうお終いと思うなかれ。 未だかって始めらしき始めを持たざるを思うべし。
一、志業は、その行きづまりを見せずして、一生を終るを真実の心得となす。
一、成功は、一分の霊感と九分の流汗に由る。退屈は、死の予告と知るし。

松下幸之助
成功するまで続ける
何事によらず、志を立てて事を始めたら、少少うまくいかないとか、失敗したというようなことで簡単に諦めてしまってはいけないと思う。一度や二度の失敗でくじけたり諦めるというような心弱いことでは、ほんとうに物事を成し遂げていくことはできない。
世の中は常に変化し、流動しているものである。一度は失敗し、志を得なくても、それにめげず、辛抱強く地道な努力を重ねていくうちに、周囲の情勢が有利に転換して、新たな道が開けてくるということもあろう。世に言う失敗の多くは、成功するまでに諦めてしまうところに原因があるように思われる。最後の最後まで諦めてはいけないのである。

後藤静香
眼は前へ
七へん倒れたら/八へん起(た)て/日が入れば/月が出る/花は散っても/果(み)をむすぶ/眼は前へ/前を見よとて/前につく
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※現JFEスチールや太平洋セメントの生みの親・浅野聡一郎は「九転び十起き」を座右の銘とした規格外の大実業家で、人が七転八起なら、自分は人よりもっと転んでもっと沢山起き上がってやる、との決意を示した。
 

   百折不撓(ひゃくせつふとう)






幾多の失敗にもめげずくじけず挑戦すること。

何度失敗しても志を曲げないこと。「百折」は何回も折れること。「不撓」は曲がらないこと。何度挫折してもそこで終わらないの意。同類の四字熟語の「不撓不屈」も人口に膾炙しています。

後藤静香
堅忍
圧倒せられてもつぶれるな/踏みつけられても/歯をかみしめてこらえておれ/苦しいに相違ない/しかし、辛抱せよ/古来の英雄偉人が/みんなその境遇を通ったのだ/忍びぬけ/勝つにきまっているのだから

中村天風
初一念貫徹による成功
東洋の豊臣秀吉、西洋のナポレオンはわずかな年月のあいだに立派な兵馬の権を手にして天下に君臨しております。また、フランクリンやワットやエジソンのごとき、偉大な発明や発見をあえてした人々はいずれも心の態度が積極的でありました。 ですから、どんな艱難辛苦に遭遇しても、不撓不屈、その強い心で何事にも脅かされずに、よくこれを乗り越えて、そして初一念を貫徹したのであります。否、初一念を貫徹する強い心があの人たちを成功させたのであります。

二宮尊徳
鋼鉄は焼き、冷し、打ち、敲(たた)き、焼き、冷し、打ち、敲きて而(しか)して後、始めて折れず曲がらむものとなるなり。人も亦斯くの如し。
 


   以屈為伸(くつをもってしんとなす)




普段は人に対して身を屈めて後日伸びる時に備えておく。屈することでパワーを蓄え、伸びる際の力にする。
また、伸びる時には必ず抵抗がある。人間は抵抗がないと伸びない。困難が立ちはだかったらチャンスととらえて思い切りぶつかっていく。その精神の力が成長を促し、躍進につながる。
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後藤静香
悦ぼう
自分には苦しい無理をつづけても/人のためになるならば助けよう/いくじなしと思われても/言葉をやわらげ礼を厚うして/すべての人と仲よくしよう/それで馬鹿にされるなら/馬鹿にされて悦ぼう/悪に強い意地悪となって威張るより/善に強いいくじなしとなって/笑われよう/損をしても悦ぼう/そしられても罵られても悦ぼう

吉田松陰
●烈夫は屈を厭はず、隠忍して大功を成す。
■節義のかたい人は、一時的に失敗することをいやがらない。じっと耐えて、大きな仕事を成し遂げる。

菜根譚
前集17項
●処世譲一歩為高。退歩即進歩的張本。待人寛一分是福。利人実利己的根基。
○世を処するに一歩を譲るを高しとなす。歩を退くるは即(すなわ)ち歩を進むるの張本なり。人を待つに一分を寛(ひろく)にするはこれ福(さいわい)なり。人を利するは実に己を利するの根基(こんき)なり。
■人生は一歩譲って生きることが結局、自分が進歩成長することになる。人には寛大に接することが結局、実益になる。つまり、目先の利益に囚われず、大欲感から人生の実益を得るべきである。

前集35項
●人情反復、世路崎嶇。行不去処、須知退一歩之法。行得去処、務加譲三分之功。
○人情は反復し、世路(せいろ)は崎嶇(きく)たり。行(ゆ)き去らざる処(ところ)は、須(すべか)らく一歩を退くの法を知るべし。行き得去(えざ)る処は、務(つとめ)て三分を譲るの功を加えよ。
■人情は手のひらを反すように変り易く、人生行路はまことに険しい。抜き差しならないところでは、必ず一歩引くことをわきまえ、楽に通れるところでも、三分は人に譲ることをわきまえるべきである。つまり、攻めるにしても守るにしても、「一歩引く」という行動スタイルをとるべきということ。

前集74項
●一苦一楽相磨練、練極而成福者、其福始久。一疑一信参勘、勘極而成知者、其知始真。
○一苦一楽して、相磨練(あいまれん)し、練極(れんきわ)まりて福(ふく)を成さば、その福始(ふくはじ)めて久し。一疑一信(いちぎいっしん)して、相参勘(あいさんかん)し、勘極(かんきわ)まりて知を成(なさ)ば、其の知始めて真なり。
■一喜一憂しながらも、切磋琢磨して得られた幸福は、長く続くもの。試行錯誤しながらも、思考をを続け、真偽を考え抜いて得られた知識こそ本物である。つまり、自分で考えるのではなく、他人から教えられたような知識は知識と言えない、ということ。

前集116項
●蔵巧於拙、用晦而明、寓清之濁、以屈為伸。真渉世之一壷、蔵身之三窟也。
○巧(こう)を拙に蔵(かく)し、晦(かい)を用いて明とし、清を濁に寓(ぐう)し、屈(くつ)を以って伸と為す。真(まこと)に世を渉(わた)るの一壷(いっこ)にして、身を蔵(かく)するの三窟(さんくつ)なり。
■優れた才能がありながら、つまらない人間のように振る舞い、聡明さを愚か者のように見せて、腰を低くしているようで実は伸び伸びとしている。このような世渡り術が救命胴衣となり、身を隠す3つの隠れ家ななる。つまり、切れ者は警戒され、愚鈍は無防備となり、自慢と派手は下衆な連中の特徴で、本当に知恵があれば擬態で生きるのが人生の安全が確保されるということ。それこそ処世術の極意ということだろう。

後集24項
●争先的径路窄、退後一歩自寛平一歩。濃艶的滋味短、清淡一分自悠長一分。
○先(さき)を争うの径路(けいろ)は窄(せま)く、退きて後(おく)ること一歩なれば、自(おのず)から一歩(いっぽ)を寛平(かんぺい)にす。 濃艶の滋味(じみ)は短かく、清淡(せいたん)なること一分(いちぶん)なれば、自から一分(いちぶん)を悠長にす。
■先を争って進む道は狭く、ほんの一歩下がって後から行けば、一歩下がった分だけ道は広くなる。濃厚な味はその場限りの美味しさで、ほんのチョットだけ薄味にすれば、その分だけ旨味が長続きする。つまり、勝ち負けに拘るような競争とは決別し、他人を見るより、自分の内面を見つめて磨き、人を先に行かせれば、余裕のある歩き方が出来るし、濃厚な味覚に酔いしれる一瞬のために神経を使うより、淡白を良しとすれば長い間楽しめるということ。
 



主な引用の出典
著 作 者 書 名 出 版 社  
坂村真民 『坂村真民一日一言』 人生の詩、一念の詩 致知出版社
安岡正篤 『安岡正篤一日一言』 心を養い、生を養う 致知出版社
森信三 『修身教授録 一日一言』 
『森信三・魂の言葉』 二度とない人生を生き抜くための365話 
致知出版社
PHP研究所
松下幸之助 『松下幸之助「一日一話」』 仕事の知恵 人生の知恵 PHP研究所
後藤静香 『権威』 珠玉の言葉があなたを変える 善本社
中村天風 『中村天風一日一話』 元気と勇気がわいてくる哲人の教え366話 財団法人天風会
吉田松陰 『吉田松陰一日一言』 魂を鼓舞する感奮語録 致知出版社
二宮尊徳 『二宮尊徳一日一言』 心を耕し、生を拓く 致知出版社
佐藤一斎 『佐藤一斎一日一言』 「言志録」を読む 致知出版社
洪自誠 『菜根譚』


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