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   ホーム > 言葉と制作例 > 四字熟語 51-2/2 【熟慮断行・生即燃焼・一敗塗地・徒手空拳・失意泰然】
 
     「言葉と制作例」 四字熟語
   熟慮断行(じゅくりょだんこう)



身をもって実際に行う。口先だけでなく、まず行動せよの意。信条を自ら進んで行為にあらわしていくこと。

よく考えた上で、思い切って実行すること。「熟慮」は十分に考える。「断行」は断固として実行すること。

二宮尊徳
夜話100
大学に、安んじて、而して後能く慮(おもんぱか)り慮りて而して後能く得るとあり。真(まこと)に然るべし。世人は大体苦し紛れに、種々の事を思ひ謀(はか)る故に、皆成らざるなり。安んじて而して後に能く慮りて、事を為せば、過ちなかるべし。而して後能く得ると云ふ真に妙なり。
 

    生即燃焼(せいはすなわちねんしょう)




せいそくねんしょう
生きる為には食を燃焼させて体力を得るとともに、心を燃やして希望に取り組み命を充実させる事。自作。

「なり」とつけてもよい。 生きることは食を体内で燃やして力に変える、物理的にも、情熱を燃やす、など精神的にも燃えることである。 心を燃やすものがあれば生が充実する。燃えるなら炎を強く大きく高くしたい。 与えられた使命に目覚めようが、気付かずに終えようが。燃えるためには内部に火種がなくてはいけない。火とは志である。

坂村真民
みつめる
じぶんを 一本のろうそくとしてみつめ 一本の線香としてみつめ 一つのことに燃え尽きるのだ 燃える 燃えていなかったら どうして相手の人に 火をつけることができよう そのためにわたしは 初光吸飲を続けるのである

火をともせ
火をともせ 火をもやせ 自分で自分を燃やすのだ 自分に明かりをつけるのだ なぜ散りゆく木の葉が あんなに己れを美しく染めるのか そのことを考えて 自分を一層みがくのだ

四訓
川はいつも流れていなくてはならぬ 頭はいつも冷えていなくてはならぬ 目はいつも澄んでいなくてはならぬ 心はいつも燃えていなくてはならぬ


情熱を失ったら もうおしまいだ 詩の心をかきたて 詩心を燃やせ 生きる 生きることの むつかしさ 生きることの ありがたさ 生きることの うつくしさ まかせきって 生きることの よろこびに 燃えよう

ほろびないもの
わたしのなかに 生き続けている 一本の木 わたしのなかに 咲き続けている 一輪の花 わたしのなかに 燃え続けている 一筋の火

六魚庵独語
よい本を読め よい本によって己れを作れ 心に美しい火を燃やし 人生は尊かったと 叫ばしめよ

森信三
人生の意義とは、たとえて申せば、ここに一本のローソクがあるとして、そのローソクを燃やし尽くすことだとも言えましょう。

自分が天からうけた力の一切を、生涯かけて出し切るところに、初めて、小は小なりに、大は大なりに、国家社会のお役にも立ち得るわけで、人生の意義といっても、結局この外にはないと言えましょう。

そもそも人間というものは、情熱を失わない間だけが、真に生きていると言ってよいのです。内面的情熱の枯渇した時は、すなわち生命の萎縮した時と言ってよいのです。

人間の偉大さというものは、大体二つの要素から成り立つと思うのです。すなわち一つは、豊富にして偉大な情熱であり、次には、かかる豊富にして偉大な情熱を徹頭徹尾浄化して已まぬという根本的な意志力であります。 かくして情熱というものは、人間の偉大さを形づくるところの素材であり、その基礎と言ってもよいでしょう。したがってまた始めから情熱のない干からびたような無力な人間は、いわば胡瓜のうらなりみたいなもので、始めから問題にならないのです。

すべて世の中のことというものは、一人の人の熱心さのいかんによって、事が運ぶという場合が少なくないようであります。

安岡正篤
感動
無感動な人間ほどつまらぬものはない。よく世間で、あいつは熱がないとか、いっこうに張り合いがないというが、電気が伝わらないような人間は、実際つまらない。よくある無内容な人間になると、せっかくいい話をしてやってもキョトンとしている。話が通じない。これくらい情けないことはない。 人間の進歩というものは、そういうインスピレーション、感動から始まる。偉大な発明発見でも、あるいは悟りでもそうです。みんな感動がないといけない。

しびれる
何にしびれるかによって、その人は決まる。 中江藤樹は『論語』と王陽明にしびれていた。 人間は本物にしびれなければならない。

後藤静香
感激
弱者が強者にふみつけられる/だまって眺めるか/自分が苦しくなければそれでよいか/正義が不義にじゅうりんされる/だまって眺めるか/自分に損がなければ棄ておくか/おお、利己主義者/打算の子よ/感激性なき国民は亡ぶ/熱のない肉塊ならば/死骸ではないか 生きる悦び 自分のゆくべき最上の道を/すすんでいると思うとき/生きる悦びをかんずる/自分にふさわしい最上の方法で/すすんでいると思うとき/生きる悦びをかんずる/小さいものが大きいものに/刻々と近づいていると思うとき/生きる悦びをかんずる/自然と人間が/知れば知るほど美しく見えるとき/生きる悦びをかんずる

中村天風
本当の欲望は楽しい
かなわない欲望を心に描くと苦しいんだ。真理の上から論断すると、悩んだり苦しんだりする欲望は欲望とは言えないと思う。 本当の欲望というのは楽しい欲望のことなんだ。欲しがりゃ欲しがるほど楽しいのが本当の欲望。だから、すべからく楽しめる欲望を炎と燃やしなさいと言いたいんであります。そうするとその欲望を燃やしゃあ燃やすほど、何とも言えない、人生が豊かになるんだよ。これが天風哲学の主張する、燃やしなさい、燃やしなさいという欲望なんだ。

菜根譚
後集90項
●万籟寂寥中、忽聞一鳥弄声、便喚起許多幽趣。万卉摧剥後、忽見一枝擢秀、便触動無限生機。可見、性天未常枯槁、機神最宜触発。
○万籟(ばんらい)寂寥(せきりょう)の中、忽(たちま)ち一鳥の弄声(ろうせい)を聞けば、便(すなわ)ち許多(きょた)の幽趣(ゆうしゅ)を喚(よ)び起こす。万卉(ばんき)の推剥(さいはく)の後、忽(たちま)ち一枝の擢秀(たくしゅう)を見れば、便(すなわ)ち無限の生機(せいき)を触(ふ)れ動かす。見るべし、性天(せいてん)未だ常に枯槁(ここう)せず、機神(きしん)最も宜しく触発すべきことを。
■あらゆる音が静まった中で、一羽の鳥の囀りを聞けば、味わい深い優雅を感じさせる。あらゆる草花が萎んでしまった後で、一本にだけ花が残っているを見ると、無限の生命力を起させる。これらの事から、人間の本性は、枯れ切らせてしまうのではなく、内に無限の生気を蓄えていてこそ素晴らしい。つまり、悟るということは大自然の本質を「悟る」ことであり、そこには大安心の心が活き活きと機能しているのだ。
 

   一敗塗地(いっぱいとち)




再び立ち上がれないほど大敗・完敗する。「塗地」は敗れた兵の肝脳・内臓が大地に散らばり泥だらけになる様をいう。

 

   徒手空拳(としゅくうけん)





手に何も持たない。事を始めるのに資金や地位のような武器になるものが全くなく、物事を始める時などにいう。


   失意泰然(しついたいぜん)




物事がうまくいかなくなっても、焦らず、落着いて、時節の到来を持つべきということ。

安岡正篤
六然
自処超然 自ら処すること超然
自分自身に関してはいっこう物に囚われないようにする。
処人藹然 人に処すること藹然
人に接して相手を楽しませ心地よくさせる。
有事嶄然 有事には嶄然
事がある時はぐずぐずしないで活発にやる。
無事澄然 無事には澄然
事なきときは水のように澄んだ気でおる。
得意淡然 得意なときには淡々とあっさりしておる。
失意泰然 失意のときは泰然自若としておる。

私はこの六然を知って以来、少しでもそうした境地に心身を置きたいものと考えて、それとなく忘れぬように心がけてきたが、実に良い言葉で、まことに平明、しかも我々の日常生活に即して生きている。

菜根譚
前集59項
●苦心中、常得悦心之趣。得意時、便生失意之悲。
○苦心の中に、常に心を悦こばしむる趣を得る。得意の時に、便(すなわ)ち失意の悲しみを生ず。
■苦心している時こそ、「上手く行った」というような感動がある、上手く行っている時には「失敗した」というような悲しみがある。

前集85項
●貧家浄払地、貧女浄梳頭、景色雖不艶麗、気度自是風雅。士君子、一当窮愁寥落、奈何輙自廃弛哉。
○貧家も浄(きよ)く地を払い、貧女(ひんじょ)も浄(きよ)く頭(こうべ)を梳(くしけず)れば、景色(けいしょく)は艶麗(えんれい)ならずと雖(いえど)も、気度(きど)は自ずから是れ風雅なり。士君子、一たび窮愁寥落(きゅうしゅうりょうらく)に当るも、奈何(いかん)ぞ輙(すなわ)ち自から廃弛(はいし)せんや。
■貧しい家でもしっかりと掃き掃除をし、貧しい女でも綺麗に髪を梳いておけば、見かけは美しいとは言えなくても、チャーミングなのだ。だから、一人前の人間は、困難な状態に陥っても、おたおたして逃げ出してはいけない。

前集115項
●小処不滲漏、暗中不欺隠、末路不怠荒。纔是個真正英雄。
○小処(しょうしょ)に滲漏(しんろう)せず、暗中(あんちゅう)に欺隠(ぎいん)せず、末路に怠荒(たいこう)せず。纔(わず)かに是れ個の真正の英雄なり。
■小さな事でも等閑(なおざり)にしない。見られてないからといって誤魔化さない。どん底でも投げ出さない。この三つが出来てはじめて、本当の英雄と言える。つまり、小事をないがしろにしたり、陰日向があったり、いざと言う時に力を出せない人間は一人前とは言えない。
 



主な引用の出典
著 作 者 書 名 出 版 社  
坂村真民 『坂村真民一日一言』 人生の詩、一念の詩 致知出版社
安岡正篤 『安岡正篤一日一言』 心を養い、生を養う 致知出版社
森信三 『修身教授録 一日一言』 
『森信三・魂の言葉』 二度とない人生を生き抜くための365話 
致知出版社
PHP研究所
松下幸之助 『松下幸之助「一日一話」』 仕事の知恵 人生の知恵 PHP研究所
後藤静香 『権威』 珠玉の言葉があなたを変える 善本社
中村天風 『中村天風一日一話』 元気と勇気がわいてくる哲人の教え366話 財団法人天風会
吉田松陰 『吉田松陰一日一言』 魂を鼓舞する感奮語録 致知出版社
二宮尊徳 『二宮尊徳一日一言』 心を耕し、生を拓く 致知出版社
佐藤一斎 『佐藤一斎一日一言』 「言志録」を読む 致知出版社
洪自誠 『菜根譚』


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