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   ホーム > 言葉と制作例 > 四字熟語 41-1/2 【修身斉家・与楽抜苦・秋霜烈日・艱難辛苦・忍之一字】
 
     「言葉と制作例」 四字熟語
   修身斉家(しゅうしんせいか)





自分の身を修め、家庭を整え治める。身の行いを正し、円満な家庭を築いてこそ仕事に打ち込めるの意。「修身」は心がけや行いを正しくすることで、「斉家」は家庭を整え治め円満な形に築くこと。
『大学』にある儒教の八条目「格物・致知・誠意・正心・修身・斉家・治国・平天下」家庭円満の後は国を治め天下を平定するという方向を目指すのが儒教の基本。

松下幸之助
政府を助ける心がまえ
政府は、国民の人気を得なければならないから、なかなか国民に対してイヤなことは言いにくい。だから、だれに対しても、助けましょう、助けましょうと言いがちである。 けれども、われわれは政府に頼りすぎてはならない。他をたのまずしてみずからの力で、自分でできる範囲のことを着実にやっていく。そういう気持なり態度というものが最も大切であると思う。
そして、政府に救済してもらうというよりも、むしろわれわれ国民の方から政府を助け、社会の進展に寄与していく。そういう心がまえをお互いに持つことが肝要ではないかと思うのである。

二宮尊徳
金言集
家斉ひて而して後村治まる。村治まりて而して後郡里平なり。村長より以て細民に至るまで一にこれ身を修むるを以て本となす。 その本乱れて末治まるものはあらず。

夜話39
不仁の村を、仁義の村にする、甚だ難しからず。先ず自分道を踏んで、己が家を仁にするにあるなり。己が家仁にあらずして、村里を仁にせんとするは、白砂を炊いで飯にせんとするに同じ。己が家誠に仁になれば、村里仁にならざる事なし。

吉田松陰  
●徒らに憤るも益なし、且つ天下のことは身家(しんか)より始まると
■意味もなく憤慨しても、何の利益にもならない。天下のことは自分自身、自分の家から始まると。
 

    与楽抜苦(よらばっく)





抜苦与楽(ばっくよらく)ともいう。
仏教で衆生の苦しみをなくして、安楽を与える仏の慈悲の意。


中国の名僧曇鸞大師は「苦を抜くを慈といい、楽を与うるを悲という。慈に依るが故に一切衆生の苦をぬき、悲に依るが故に無安衆生心を遠離せり」と教えられている。

慈悲には抜苦与楽の活動がある。慈には他の苦しみを見ていることが出来ないで共に泣き悲しみ、何とか苦痛をなくしてやろうと発動する心であり、悲は与えて共に喜びたいの心である。

子供が病で苦しむ時、親は「医者じゃ、病院じゃ」と騒ぐのは、
「一刻も早く苦を取り除いてやりたい」の親の慈の心であり、財布のあり金はたいても買い求めて来る洋服も、娘を喜ばせてやりたいの親の悲の心がなかったら出来ることではない。
 

   秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)




草木を枯らすほど激しく厳しいもの。刑罰・意志・権威などがきわめてきびしく強いことのたとえ。

刑罰、意志、規律、権威などが非常に厳しいの意。秋の冷たい霜と夏の照り付ける強烈な陽射しを言う。

坂村真民
危機の中で
危機の中で/人は成長し/危機の中で/人は本物になる/だから危機を避けるな/むしろ危機に立ち向かう心を養え/冷たい烈風の中を/行きつつ思う

松下幸之助
もっと厳しく  
昔の武士は朝早くから道場に出て血のにじむような稽古にはげんだという。そして師範や先輩たちの木刀を身にあびながら、何くそと立ち向ううちにおのずと腕も上達していった。また商人であれば、丁稚奉公からつとめはじめ、主人や番頭に横っ面の一つも張られながら、おじぎの仕方からものの言い方まで一つ一つ教えられつつ、商人としてのものの見方、考え方を養っていったわけである。
もちろんそのような修業の過程には、好ましくない面もあったであろう。しかし、少なくともそうした厳しい修業が人を鍛え、その真価を発揮させる上に役立ったと思う。それは今日にも通用することであろう。

苦難もまたよし  
わが国では、毎年、台風や集中豪雨で大きな水害を受けるところが少なくない。しかし、これまでの例からみると、大雨が降って川があふれ、町が流れてもうダメかといえば、必ずしもそうではない。数年もたてば被害を受けなかった町よりも、かえってきれいになり、繁栄していることがしばしばある。  
もちろん、災難や苦難はないに越したことはないが、思わぬときに思わぬことが起こってくる。だから苦難がくればそれもよし、順調ならばさらによし、という心づもりを常に持ち、安易に流れず凡に堕さず、人一倍の知恵をしぼり、人一倍の働きを積み重ねてゆくことが大切だと思う。

後藤静香
鍛錬
きたわれない人間は/温室のやさいのように/形はととのっても香気が足りぬ/香気は気品である/雪霜にうたるればこそもみじ葉も/にしきをかざる秋は来にけり/逆境ほど/人間を鍛えてくれるものはない
 

   艱難辛苦(かんなんしんく)



困難な状況や辛い場面に出会い、苦しみ悩むような大変な苦労。
「艱」も「難」双方とも困難や苦しみを意味し、「辛苦」は辛い事に遭うの意。
山中鹿之助が主家尼子氏が衰亡していく中、御家再興のために「願わくは、我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に祈った逸話がある。
望まなくても人生に困難はつきものだが、自ら高いハードルを課してそれに挑む心意気もある。辛苦している自分、生きているから辛い、苦しいのだ。生きていてこそ辛苦がある。それを克服せよと言われている。困難を乗り越えた時、成長している自分が発見できる。

安岡正篤
患難に素しては
「患難に素しては患難に行う」
病気をすると、辛いことは辛い。しかし、またその病気の中に無限の意味もあり、効用もある。快楽もある。

成功は苦心の日に
先賢が教えてくれている 愚はよく他の欠点を挙げるが、自己の欠点を知らない。話はうまいが、行いはつまらぬ。若い時はうかうかして過ぎ、壮時にはせかせか動き廻り、老年には愚痴ばかりになり易い。正に、敗事は多く得意の時に因り成功はつねに苦辛の日に在る。やはり平生能く道を聞くことだ。

後藤静香
鍛錬
きたわれない人間は/温室のやさいのように/形はととのっても香気が足りぬ/香気は気品である/雪霜にうたるればこそもみじ葉も/にしきをかざる秋は来にけり/逆境ほど/人間を鍛えてくれるものはない

松下幸之助
苦難もまたよし  
わが国では、毎年、台風や集中豪雨で大きな水害を受けるところが少なくない。しかし、これまでの例からみると、大雨が降って川があふれ、町が流れてもうダメかといえば、必ずしもそうではない。数年もたてば被害を受けなかった町よりも、かえってきれいになり、繁栄していることがしばしばある。
もちろん、災難や苦難はないに越したことはないが、思わぬときに思わぬことが起こってくる。だから苦難がくればそれもよし、順調ならばさらによし、という心づもりを常に持ち、安易に流れず凡に堕さず、人一倍の知恵をしぼり、人一倍の働きを積み重ねてゆくことが大切だと思う。
 
吉田松陰
●境、順なる者は怠り易く、境逆なる者は励み易し。
■万事都合よく運んでいる境遇にある者は怠りがちである。また、思うようにならず苦労の多い境遇にある者は励みやすい。


   忍之一字(にんのいちじ)








忍耐こそが物事を成し遂げるに最も大切な道という意。


朝日新聞夕刊2010/10/15 素粒子欄
限られた水や食料、地下700メートルの閉鎖空間。33人が閉じ込められていたチリ鉱山の坑道、考えてみると地球に似ている。 限られた石油や食料資源、宇宙に浮かんだ閉鎖空間。違うのは決して脱出できないこと。全人類、いや全生物が「地下の33人」だと思えば世界は変わる。

坂村真民
大木を仰げ
堪えがたい時は 大木を仰げ あの 忍従の 歳月と 孤独とを 思え

松下幸之助
辛抱が感謝になる  
われわれが一生懸命に仕事をしても、世間がそれを認めてくれなかったら、非常に悲しい。そんなとき、その悲しさが不平となり出てくるのも、一面ムリのないことだと思う。しかし“認めてくれないのは世間の人が悪い”という解釈もできるが、“まあちょっと辛抱しよう。今は認めてくれなくても、いつかは認めてくれるだろう”と、じっと堪え忍び、いい姿を続けていくというのも一つの方法である。そして認めてもらったら、これは非常に嬉しい。その嬉しさが感謝になる。“より多くわれわれを認めてくれた社会に対して働かなくてはいけない”という感謝の心になってくる。そういう心がなければいけないと思う。

忍ぶべきを忍ぶ  
誠心誠意いいものをすすめたけれども用いてくれないというので憤慨し、これは相手が暗愚だからしようがないとやけになって、結局うちこわしになってしまうということが、ままあるようです。
しかし、そういうことでは、私は大したことはできないだろうと思います。用いてくれなければ時をまとう。これだけ説明してもだめだというのは、これは時節がきていないのだ──そう考えてじっと忍耐していくところから、無言のうちに知らしめる、というような強い大きな誠意が生まれてきます。そしてそのうちに、相手がみずから悟ることにもなって、それが非常な成功に結びつくことにもなりましよう。

森信三  
一切の人間関係のうち夫婦ほど、たがいに我慢の必要な間柄はないと云ってよい。

後藤静香
堪えうる力
堪えられぬ苦痛なし/過去の苦痛/それはたしかに堪えられた/現在の苦痛/それはたしかに堪えている/未来の苦痛/それも必ず堪えられる/苦痛が増せば増すほど/堪えうる力が先に増す

堅忍
圧倒せられてもつぶれるな/踏みつけられても/歯をかみしめてこらえておれ/苦しいに相違ない/しかし、辛抱せよ/古来の英雄偉人が/みんなその境遇を通ったのだ/忍びぬけ/勝つにきまっているのだから

二宮尊徳
金言集
世の人 生涯堪忍を破らず、誠を以て諸事を行うふときは、願はずして立身出世疑いなし。

語録311
大任を負う者は誹謗(ひぼう)蜂起(ほうき)して事業将に壊れんとするあり。此の時に当り、極力耐忍して必ず惑う勿(なか)れ。暴風驟雨(しゅうう)も日を終えず、逆変じて順至るも亦期すべきなり。

夜話156
翁の家に親しく出入りする某なる者の家、嫁と姑(しゅうとめ)と中悪しし。一日その姑来て、嫁の不善を並べ喋々(ちょうちょう)せり。翁曰く是れ因縁にして是非なし。堪忍するの外に道なし。それともその方若き時、姑を大切にせざりし報(むく)いにはあらずや。とにかく嫁の非を数えて益なし。自ら省みて堪忍すべしと。
 



主な引用の出典
著 作 者 書 名 出 版 社  
坂村真民 『坂村真民一日一言』 人生の詩、一念の詩 致知出版社
安岡正篤 『安岡正篤一日一言』 心を養い、生を養う 致知出版社
森信三 『修身教授録 一日一言』 
『森信三・魂の言葉』 二度とない人生を生き抜くための365話 
致知出版社
PHP研究所
松下幸之助 『松下幸之助「一日一話」』 仕事の知恵 人生の知恵 PHP研究所
後藤静香 『権威』 珠玉の言葉があなたを変える 善本社
中村天風 『中村天風一日一話』 元気と勇気がわいてくる哲人の教え366話 財団法人天風会
吉田松陰 『吉田松陰一日一言』 魂を鼓舞する感奮語録 致知出版社
二宮尊徳 『二宮尊徳一日一言』 心を耕し、生を拓く 致知出版社
佐藤一斎 『佐藤一斎一日一言』 「言志録」を読む 致知出版社
洪自誠 『菜根譚』


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