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        「言葉と制作例」 四字熟語
   温故知新(おんこちしん)






温故知新 おんこちしん

古きを温め、新しきを知る。経験のない新しいことを進めるにも、過去を充分学ぶことから知恵を得ようということ。
過去の事象や学説をじっくりと学んだ上で、現状を知り、それに適した判断ややり方を見出し今後に活かすこと。

出典は『論語』。原文は「子曰温故而知新可以為師矣」。孔子はこれが出来るようになれば指導者になれ素質があるという。

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吉田松陰 
●古(いにしえ)を執(と)りて今を論じ難(がた)ければ皆空論なり。 
■昔の事例を持って、今を論じることが出来ないのであれば、皆空論である。

    以和為貴(わをもってとうとしとなす)




和を以て貴しと為す  わをもってとうとしとなす
この世の中で、人々が仲良くすることが最も大切なこと

聖徳太子の「憲法十七条」は『日本書紀』に記載され、この言葉は第1条の冒頭に出てくる。議論を封じ、長いものに巻かれろ式に使われる場合もあるだろうが、それは太子の真意とは異なる。太子は、道理にかなった結論を得るためには、公正な議論が不可欠と考えていた。卓れた人物であっても、完全無欠ということはあり得ないと洞察していたからだ。
「人が自分の意見と違うからといって、怒ってはならない。人にはみな心があり、心があればそれぞれ正しいと思う考えがある。…自分は聖人ではなく、相手が愚人でもない。共に凡人なのである。それゆえ相手が怒ったら、省みて自分の過失を恐れよ。…」
「私(わたくし)の利益に背いて公(公共利益)のために尽くすのが臣下たる者の勤めだ。およそ人に私心があれば必ず自他に恨みの感情が生まれる。恨みがあれば心からの協調ができない。協調ができなければ結局、私的な事情で公務の遂行を妨げることになる。…」
完全無欠にほど遠い人間が公共の利益を実現するためには、派閥的なこだわりを捨てた公正な議論が欠かせず、そのためには各自が私心を去らねばならない。これが太子の唱えたこの言葉の真意だ。

原典とおもわれる論語には次のことばがある。「禮之用和爲貴、先王之道斯爲美、小大由之」(れいのようはわをもってとおとしとなす、せんおうのみちもこれをびとなす、しょうだいこれによる)(社会的な仕組は、調和を第一とする。たとえ小さな事でも、大きな事でも同じである。) 論語 学而

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松下幸之助
日本の伝統精神
私は日本の伝統精神はきわめてすぐれたものだと思います。ではその伝統精神とは何か。その一つは「和を以って貴し」とする平和愛好の精神です。一三五〇年も前に、この「和」の精神が聖徳太子によって掲げられています。
第二は「衆知を以って事を決す」という、つまり民主主義です。古事記にも八百万の神々が相談して事を決したとあります。日本は真の民主主義の本家本元だと言えるでしょう。
第三は「主座を保つ」。古来日本人は常に主座を失わずに外来のものを消化吸収し、日本化してきました。この和、衆知、主座という三つの柱を守っていくことは、今後においても大切なのではないでしょうか。

後藤静香
和らげよ
和らげよ/争うこころを恥じよ/わびるがいい/わびる理由がないというか/省みよ/いくらかきっと悪かろう/和らげよ/平和の神/いまなんじの扉をたたく

怒るなよ
怒るをやめよ/いかるものは/まず自ら罰せられる/怒るをやめよ/いかるものは/睡眠と食欲とを奪われる/怒るをやめよ/いかるものは/ついに寿命をちぢめる

怒るなかれ
怒るをやめよ/いかるものは/まず自ら罰せられる/怒るをやめよ/いかるものは/睡眠と食欲とを奪われる/怒るをやめよ/いかるものは/ついに寿命をちぢめる

争いは
争いは/人のこころをかきむしる/争いたるものは/共に敗れたるものなり/争いは/たからを失い身をやぶる/平和を求むる者のみぞ/永遠に勝利の人なり

寛容
何の権威で誰を責むるか/責むる言葉を自己に当てはめよ/自分に許されたい事があるならば/誰をも心から許すがよい/人のあやまちを思うとき/その一切がわたしにある/どうして誰を責められよう/「許す」という言葉さえ/人間としてはごうまんすぎる/いかりを含んで責むるとき/その罪、死に値いする

安岡正篤
民族の結束
如何にして日本に和を実現するかということになれば、これは礼を本として、即ち世の中の権力主義、利己主義といったような野望を排し、私を捨てて、公に向う公共精神を振い起こす意外に道はないのであります。民族を救い、国家を救って、この日本に真の平和と独立とを保全するためには、日本民族の結束をはかる以外にないのであります。

※今まさにこの精神が国民に必要とされている。外に求めて得られるものではない、内に形作るしか方法はない、内とは個々の私でありあなただ。私たち一人一人がこの気持ちを高めなければいけないでしょう。それも声高に唱えるのではなく、満ちてくる潮のようにヒタヒタと力強くいつの間にかそれがうねりになるように。

中村天風
和について
和とは不可分の統合すなわち、YOGAのことである。人間の人間らしい活き方とは、心身の統一、すなわち、心と肉体とが輪となった活き方である。これ以外の活き方では、本当の人間としての真の価値を発揮できない。生命の「和」がみだされれば、肉体も精神も、その健康味を発揮することができない。特に、精神の不健康は、社会をも濁らすこととなる。なぜならば、人間としての道義性や情義性が、著しく欠如して、どんな場合にも、そのふるまいが自己本位に堕するからである。

調和は自ら進んで作る
何事を為すにも力と勇気と信念とを欠如してはいけないが、「調和」ということを無視せぬように心がけないと往々軌道をはずれる。これを無視した言動は、完全な成果を具顕し能わないからである。
これは「不完全の中に調和が絶対にありえない」という宇宙真理があるためで、調和を度外視した言動は現実構成の軌道から脱線すべき必然性を生み出すか招来する。調和は相対事物の中に求めるべきでなく、自ら進んで作為するべきものなのである。

洪自誠 「菜根譚」

前集207項
●性燥心粗者、一事無成。心和気平者、百福自集。
○性(しょう)燥(かわ)き、心粗(そ)なる者は、一事も成すこと無し。心和ぎ、気平らかなる者は、百福(ひゃくふく)自ずから集まる。
■無味乾燥で粗野な心の持ち主は、一つとして物事を成し遂げることはない。柔和で安定した心の持ち主は、多くの幸福が自然に集まってくる。つまり、粗野で味気無い性格の者に仕事は出来ず、柔和で落ち着いた者は、自然体で成功するということ。

   質実剛健(しつじつごうけん)




質実剛健 しつじつごうけん
飾り気がなく真面目であり、かつ心身ともに健康で強くたくましい様子。誠実でしっかりしていること。

吉田松陰
●士の行は質実欺かざるをもって要(かなめ)と為し、巧詐(こうさ)過を 文(かざ)るを以て恥と為す。光明正大、皆是れより出(い)ず。
■武士は飾りけがなく、真面目で、他人を欺かないことを大事とする。ごまかし、偽り、失敗を隠すことを恥とする。公平で偏らない、正しい姿は、ここから生まれる。

   剛毅木訥(ごうきぼくとつ)




剛毅木訥 ごうきぼくとつ
強い心と毅然たる態度で、しかも飾り気のない木訥とした人物は、本当にえらいということ。

吉田松陰
●文武御興隆(ぶんぶごこうりゅう)の大本(おおもと)は(中略)剛毅木訥の風(ふう)を成し候段(そうろうだん)、第一義と存じ奉(たてまつ)り候。
■学問と武芸を盛んにするため、根本的で最も大切な事は、(中略)意志がしっかりしていて、飾り気がないという精神的な雰囲気を作り上げることが一番 大切なことかと思います。

洪自誠 「菜根譚」
前集2項
●渉世浅、点染亦浅、歴事深、機械亦深。故君子与其練達、不若朴魯。与其曲謹、不若疎狂。
○世を渉(わたる)ること浅ければ、点染(てんせん)もまた浅く、事を歴(ふ)ること深ければ、機械もまた深し。故に君子はその練達ならんよりは、朴魯(ぼくろ)なるにしかず。その曲謹(きょっきん)ならんよりは、疎狂(そきょう)なるにしかず。
■人生の経験が浅いものは「悪」の染まり方も浅いが、経験豊富になると小細工も上手くなり、悪の染まり方も並大抵ではなくなる。だから、上に立つ者は、世渡り上手になって悪事に手を染める技を身に付けてしまうより、素朴で多少のろまな程度が良いし、現実的な作法技法に忠実であるより、理想や夢を追っている方がよい。


   切磋琢磨(せっさたくま)





切磋琢磨 せっさたくま
学問をし、徳を修めるために、努力に努力を重ねること。また、 友人や同僚が互いに励まし合い、競い合って向上すること。学問・技芸・徳行などを鍛練すること。
「琢磨」は 玉・石などを打ち磨くこと。
出典「詩経」衛風・淇奥から。

吉田松陰  
武士の嗜み
●聖賢の書を読みて切磋琢磨する処、是れに出てず。是れを武士の嗜みと云ふ。
■聖人や賢人など、立派な人の書を読んで心身を磨く、これ以外にはない。これを武士の嗜み
という。

●聖賢の書を読みて切磋琢磨する処、是れに出でず。是れを武士の嗜みと云う
■聖人や賢人など、立派な人の書を読んで心身を磨く、これ以外に方法はない。これを武士の嗜みという。
 




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