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   ホーム > 言葉と制作例 > 四字熟語 11-1/2 【日々是新・元気溌剌・絶対積極・人皆吾師・美点凝視】
 
     「言葉と制作例」四字熟語
   日々是新(ひびこれあらたなり)



日々是新なれば、すなわち日々是好日、素直で謙虚で、創意に富む人は、毎日が明るく、毎日が元気。
うれしいことがあった日も、嫌なことがあった日も、二度と繰り返すことのない大切な日々。今日という日を大切に、新鮮な気持ちで迎えることで、毎日を好日にする。
「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」も同様に一日一日を大切にすることを教えています。
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松下幸之助
日に新たな経営を  
よく長い歴史と伝統を持った“しにせ”と言われるところが、経営の行き詰まりに陥ることがある。そういうところは正しい経営理念を持たないかというと決してそうではない。むしろ、創業以来の立派な理念が明確に存在している。  
しかし、そうしたものを持ちながら、それを実際に適用していく方針なりやり方に、今日の時代にそぐわないものがあるわけである。もちろん、旧来のやり方でも好ましいものはそのまま続ければいいわけだが、やはり時代とともに改めるべきは改めていかなければならない。その時どきにふさわしい日に新たな経営があってこそ、正しい経営理念も永遠の生命を持って生きてくるのである。

諸行無常の教え  
その昔、お釈迦さまは、“諸行無常”ということを説かれました。この教えは、一般には“世ははかないものだ”という意味に解釈されているようですが、私はむしろ“諸行”とは“万物”、“無常”とは“流転”と考え、諸行無常とは、すなわち万物流転であり、生成発展ということであると解釈したらどうかと思うのです。言いかえますとお釈迦さまは、日に新たでなければならないぞ、ということを教えられたのだということです。  
これはたんに仏教だけの問題でなく、お互いの日々の仕事をはじめ、お互いの人生、社会のあらゆる面に当てはまるのではないでしょうか。

中村天風
日々新たに
くれぐれも注意すべきは、これまた平素折りあるごとに説述している通り、「貴さに慣れて小成に安んずるなかれ」である。 要は、常に日々新たにして日々新たなるべし、という心持ちを心に持つことである。

 

    元気溌剌(げんきはつらつ)





気力があふれ、生き生きとしていること。「溌剌」は、魚が勢いよく飛び跳ねるさま。

安岡正篤
元気
われわれは「気」を養うということが、一番根本の大事だ。いわば生のエネルギーを養うということ、いい換えれば「元気」ということが一番である。元気がないというのは問題にならぬ。しょぼしょぼして、よたよたして、一向に反応がないなんていうのは、論ずる価値がない。とかく人間は有形無形を論ぜず、元気というものがなければならない。元気というものは、つまり生気である。生のエネルギー、生き生きしておるということである。
心身摂養法 我々の精神は宇宙の一部分であり、宇宙は大きな韻律です。随って我々の精神もやはり溌剌として躍動して居らなければなりません。

中村天風
自分は力だ
元気という気がでたときに、何ともいえない爽快さを感じるものである。とにかく、元気溌剌たる状態で活きることこそ、最も重要かつ大事なのであるから、心の置き処を常に積極的にするために、「自分は力だ」ということを断じて忘れてはいけない。
 

   絶対積極(ぜったいせっきょく)








心が「真善美」を追求し、怒り恐れ悲しみ等の感情に支配されることなく、常に「明るく、元気に、勇気ある」態度である事。

坂村真民
たんぽぽの魂
踏みにじられても/食いちぎられても/死にはしない/枯れもしない/その根強さ/そしてつねに/太陽に向かって咲く/その明るさ/わたしはそれを/わたしの魂とする

森信三
いきている間は、一瞬の油断もなく、進みに進まねばならぬのです。これ真実の生活というものであり、すなわちまた誠に外ならぬわけです。

中村天風
絶対積極と相対積極
精神の積極状態というのは、厳密にいうと「絶対積極」と「相対積極」の二つに分類される。 絶対積極とは、「何事に対しても虚心平気の状態」をいい、相対積極とは「何事に対しても、できうる限り明朗、恬淡、溌剌、颯爽として対応すること」をいう。 いずれにしても、人生建設の先決要諦である健全精神の完成は、その基本条件である精神状態を絶対積極の状態に到達させることである。

だれでもできる積極精神
積極的精神態度をつくるということは、だれにでもできることです。正当な方法を系統的に秩序正しく実行しさえすれば、必ずだれにでもできる事実なのであります。 万物の霊長として生れた人間は、後天的修練を正当に施せば、何人といえども、積極精神という価値高いものを自分につくりあげられるようにできている。ですから、自分はだめだ、俺は生まれつき心が弱いんだとか、神経が過敏だからというふうに価値のない、安っぽい見切りを自分につけないことであります。

「悩み」と縁を切るために
およそ「悩み」ほど、人生を暗くするばかげた心理現象はない。 ところが、大抵の人は、悩みを持たない人間などいるはずもないという誤った考えを持っている。これこそが、取り越し苦労、あるいは消極的な思考や感情を常とする証拠でもあろうが、人間の心には、その統御が完全でありさえすれば、すなわち、真理に合致して積極的でありさえすれば、「悩み」などという心理現象は絶対に起こらないのである。よって、その消息をしかと認識すべきである。

絶対的積極
心がその対象なり相手というものに、決してとらわれていない状態、これが絶対的な気持ちというんだよ。何ものにもとらわれていない、心に雑念とか妄念とか、あるいは感情的ないろいろの恐れとか、そういったものが一切ない状態。けっして張り合おうとか、対抗しようとか、打ち負かそうとか、負けまいといったような、そういう気持ちでない、もう一段高いところにある気持ち、境地、これが絶対的な積極なんですぜ。

観念の型
人間の心に何かの観念が出ると、その観念の型のとおりに宇宙根源から微妙な力が働き出し、その観念の型が良ければ良いように、悪ければ悪いように、わかりやすく言えば、思い方や考え方が積極的であれば、積極的なものができ、消極的なら消極的なものができる。そういうように真理ができている。人間の境遇だとか、その人の現在に同情するということはないのである。峻厳侵すべからずである。

「積極一貫」
どんな場合にも、すなわち、健康の時でも不健康の時でも、また幸運の際にも、不運の際にも、否、どんな苦難不如意の時であっても、その心は断固として積極的に、厳として把持しなければならないというのが、人間に与えられた宇宙真理であると同時に、また人として厳守すべき自然法則だ。

吉川英次
晴れた日は晴れを愛し、雨の日は雨を愛す。 楽しみあるところに楽しみ、楽しみなきところに楽しむ。

マザーテレサ
大切なことは、たくさんのことをし遂げることでも、何もかもすることでもありません。大切なことは、いつでも何に対しても喜んでする気持ちがあるかどうかなのです。
 

   人皆吾師(ひとみなわがし)




人皆吾師 ひとみなわがし
吉川英治の言葉、我以外皆我師。私以外の人は、皆私の先生である、として誰からも学ぶ事があるの意。
※注:これは造語であり、伝統的な四字熟語ではありません。

森信三
いかなる人に対しても、少なくとも一点は、自分の及びがたき長所を見いだすべし。師は居ながらにして与えられるものではない。「求めよ、されば与へられん」というキリストの言葉は、この場合最深の真理性をもつ。

松下幸之助
学ぶ心
人は教わらず、また学ばずして何一つとして考えられるものではない。幼児のときは親から、学校では先生から、就織すれば先輩から、というように教わり、学んでのちはじめて自分の考えが出るものである。  
学ぶという心がけさえあれば、宇宙の万物はみな先生となる。物言わぬ木石から秋の夜空に輝く星くずなどの自然現象、また先輩の厳しい叱責、後輩の純粋なアドバイス、一つとして師ならざるものはない。どんなことからも、どんな人からも、謙虚に、素直に学びたい。学ぶ心が旺盛な人ほど、新しい考えをつくり出し、独創性を発揮する人であるといっても過言ではない。

師は無数に存在する  
手近に親切な指導者、先輩がいて、自分を導いてくれる、そういう人が会社にいる人は幸せだと思います。しかし見方によれば、指導者のいないところにこそ、みずからの発展というものが考えられる、ということも言えるのではないかと思います。  
蓄音機や白熱電灯などを発明開発したあの偉大なエジソンには指導者がいなかったそうです。それでみずからあらゆる事物に関心を持ち、そこに指導者を見出しました。汽車にのれば、石炭を焚く音や車輪の音に指導者を見出したわけです。みずからを開拓する気持になれば、行く道は無限に開かれている、師は無数に存在していると思うのです。


後藤静香
棄てよ/傲慢を棄てよ/書物がわかる/傲慢を棄てよ/人の話が耳に入る/強情を棄てよ/調和ができる/強情を棄てよ/身も心も軽くなる

中村天風
善いことは模倣せよ
古の聖賢の確言にも「良師は以ってすべからく宝と為すべし。良友は以ってすべからく鑑と為すべし」とある。自己を完全に啓発し、自己を真実に向上させて人の世のために真に役立つという真人となろうためには、ひたすらこうした心がけで何でも善いことを模倣することに専念すべきである。そして悪いことは、特に人の迷惑になるようなことは嘘でもまねをしないことである。
 


   美点凝視(びてんぎょうし)



桜材。

桜皮付き。
他人の長所短所 のうち、短所を見る.のでなく長所に注目しようということ。
「私はきらいな人に会ったことがない」は淀川長治の名文句。どんな人にも魅力があり、それを発見できれば嫌いにならない。人の長所を探り当てるには自分の心を磨き、柔軟にしておく必要がある。

森信三
いかなる人に対しても、少なくとも一点は、自分の及びがたき長所を見いだすべし。師は居ながらにして与えられるものではない。「求めよ、されば与へられん」というキリストの言葉は、この場合最深の真理性をもつ。

松下幸之助
短所四分、長所六分
人間というものは、誰でも長所と短所を持っている。だから、大勢の人を擁して仕事をしているのであれば、それぞれに多種多様な長所と短所が見られる。  
その場合、部下の短所ばかりを見たのでは、なかなか思い切って使えないし、部下にしても面白くない。その点、長所を見ると、その長所に従って生かし方が考えられ、ある程度大胆に使える。部下も自分の長所が認めてもらえれば嬉しいし、知らず識らず一生懸命に働く。しかし、もちろん長所ばかりを見て、短所を全く見ないということではいけない。私は短所四分、長所六分ぐらいに見るのがよいのではないかと思うのである。

美と醜  
私の宅の近くに水のきれいな池がある。水面に周囲の樹々の姿を映し、まことに風情がある。ところがこの池がひところ雨が降らなくて、底の大半を露出してしまうまでになった。映すべき何物もなく醜い底を露呈するばかりである。美の反面には醜がある――そんな思いである。 お互い人間も、これと同じことではなかろうか。美と醜とが相表裏しているところに、人間の真実がある。とすれば、美の面のみにとらわれて、その反面の醜を責めるに急なのは、人間の真実というものを知らないものである。暖かい寛容の心を持って接し合うことが、お互いに明るく暮らすための、一番大事なことではなかろうか。

二宮尊徳
夜話41
論語に己に如かざる者を友とする事勿(なか)れとあるを、世に取違へる人あり、夫(それ)人々皆長ずる所あり、短なる所あるは各々免れ難きなり、されば其人の長ずる所を友として、短なる所を友とする勿れの意と心得べし、(中略)多くの人には短才の人にも手書きあるべし、世事には疎きも学者あるべし、無学にも世事に賢こきあるべし、無筆には農事に精しき有るべし、皆其長所を友として短所を友とすること勿れの意なり。

佐藤一斎
●人の長所を視る 我れは当に人の長処を視るべし。人の短処を視ること勿れ。短処視れば、則ち我れは彼に勝り、我れに於いて益なし。長処を視れば、則ち彼れは我れに勝り、我れに於いて益あり。

吉田松陰  
●人賢愚(けんぐ)ありと雖(いえど)も、各々一二の才能なきはなし、湊合 (そうごう)して大成する時は必ず全備する所あらん。是れ亦年来人をして実験する所なり。人物を棄遺(きい)せざるの要術、是より外復(ま)たあることなし。 
■人には賢い人、愚かな人はいるとはいえ、一つ二つの才能がない人はいなくて、それらを総合させれば必ず完璧に近いものとなりましょう。これは私が数年来人と教えてみて経験したことである。人を見捨てないための手段は、これより他にない。

●己を以て人を責むることなく、一を以て百を廃することなく、長を取りて短を捨て、心を察して跡を略(と)らば、則ち天下いずくにか往くとして隣なからん。 
■自分の尺度のみで他人を批判しない。一つの失敗だけで、その人の全てをだめ としない。その人の長所を取り上げ、短所はみない。心中を察して、結果を見 ないようにする。このような気持ちで生きれば、どこへ行こうとも、人が集ま ってこないことがあろうか。
 



主な引用の出典
著 作 者 書 名 出 版 社  
坂村真民 『坂村真民一日一言』 人生の詩、一念の詩 致知出版社
安岡正篤 『安岡正篤一日一言』 心を養い、生を養う 致知出版社
森信三 『修身教授録 一日一言』 
『森信三・魂の言葉』 二度とない人生を生き抜くための365話 
致知出版社
PHP研究所
松下幸之助 『松下幸之助「一日一話」』 仕事の知恵 人生の知恵 PHP研究所
後藤静香 『権威』 珠玉の言葉があなたを変える 善本社
中村天風 『中村天風一日一話』 元気と勇気がわいてくる哲人の教え366話 財団法人天風会
吉田松陰 『吉田松陰一日一言』 魂を鼓舞する感奮語録 致知出版社
二宮尊徳 『二宮尊徳一日一言』 心を耕し、生を拓く 致知出版社
佐藤一斎 『佐藤一斎一日一言』 「言志録」を読む 致知出版社
洪自誠 『菜根譚』


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