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      「言葉と制作例」 四字熟語
   立志勉励(りっしべんれい)







「四字熟語」より


「人間十刻」より
立志勉励
自らの目標を定めて、それに向かって、努力していかないといけない。 「立志」はこころざしを立てる、「勉励」は勉め励むこと。

森信三
「天地終始なく人生生死あり」_これは頼山陽の十三歳元旦の「立志の詩」の一句ですが、これをいかに実感をもってわが身に刻み込むかが我われの問題です。

諸君らにして、もし真に志を立てたならば、いかに微々たりとはいえ、その人が一生をかければ、多少は国家社会のために貢献し得るほどのことは、必ずできるはずであります。
かくして人生の根本は、何よりも先ず真の志を打ち立てるところに始まるわけであります。

われわれ人間の価値は、その人がこの二度とない人生の意義をいかほどまで自覚するか、その自覚の深さに比例すると言ってもよいでしょう。 ところで、そのように人生の意義に目覚めて、自分の生涯の生を確立することこそ、真の意味における「立志」というものでしょう。

松下幸之助
決意を持ち続ける
指導者にとって大事なことの一つは、志を持つということである。何らかの志、決意というものがあってはじめて、事は成るのである。だから志を立て決意をするということが必要なわけだが、それは一度志を立て、決心すればそれでいいというものではない。むしろ大事なのは、そうした志なり決意を持ち続けることであろう。そのためには、やはり、たえずみずからを刺激し、思いを新たにするようにしなくてはならない。(後略)

後藤静香
第一歩
十里の旅の第一歩/百里の旅の第一歩/同じ一歩でも覚悟がちがう/三笠山にのぼる第一歩/富士山にのぼる第一歩/同じ一歩でも覚悟がちがう/どこまで行くつもりか/どこまで登るつもりか/目標が/その日その日を支配する

立志
富士に登った人間は/登ろうと志した人間だけであった/腹の中に出来あがった仕事は/すでに半ばを成就したものである/古人言う/賢人君子たらんを欲するか/愚、不肖たらんを欲するか/反観内省/ただその志の、立ちうると/立ち得ざるとにあるのみ ----- 言志録

今のままで
お前は/たしかに生まれた/何のために生まれたのか/お前は/たしかに生きている/何をすればよいのか/お前は/たしかに死ぬ/今のままで/死んでもよいのか

安岡正篤
気の帥(すい)
志は精神の大統力である。すなわちこれを「気の帥」という。これ人の命であり、木の根であり、水の源である。もし志が立たねば精神は活動しない。

中村天風
生活目標
どんなことを生活目標とすべきかというと、曰く、「本心良心の満足を目標とする」ということ、すなわちこれである。言い換えれば「創造の生活」である。 これをわかりやすく要約すれば、常に、「人の世のためになることをすること」ということを目標とする生活なのである。 その心がけを一層現実化するには、常に誠と愛の心とを以て、そして、この生活目標を以て行われる生活には、満たされない欲望や落胆や、失意的焦燥煩悶というものが絶対にない。


吉田松陰
●志立たば
いやしくもよく志立たば、為すべからざるの事なく、為すべからずの地なし。
■仮にも志というものが立ったら(なすべきことで)行うべきではない事柄はなく、また、それを行うべきではない場所はない。

●凡そ今日に生れ世禄の沢(たく)に浴する者は一身の憂楽を捨て、国家の休戚(きゅうせき)を以て吾が休戚となすべきこと論を待たず。苟(いやしく)も此の志なき者は人に非ざるなり。
■だいたい今日に生まれて、世録の恩恵に浴している者は、一個人の憂いや楽しみを捨て、国家の喜び、悲しみを自分のそれとするべきあることは、言うまでもない。仮にも、このような志のない者は、人ではない。

●道の精なると精ならざると、業の成ると成らざるとは、志の立つと立たざるとに在るのみ。故に士たる者は其の志を立てざるべからず。夫(そ)れ志の在る所、気も亦従う。志気のある所、遠くして至るべからざるなく、難くして為すべきからざるものなし。
■人としての生き方が正しく優れているか、そうでないか、また、勉強がうまくいくかいかないかは、志があるか否かである。ゆえに、武士たる者は志を立てない訳にはいかない。つまり、志があればやる気もそれに従うものである。志とやる気があれば、遠い目標でも達成できないことはなく、難しくてできないということもない。

●一月(ひとつき)にして能くせんば、則ち両月にして之れを為さん。両月にして能くせんば、則ち百日にして之を為さん。之を為して成らずんば輟(や)めるざるなり。
■立てた志は1ヶ月でできなければ、2ヶ月かけても成し遂げたい。2ヶ月でも できなければ、100日かけても成し遂げたい。いくらやってもできなければできるまで絶対に止めない。

●志士とは志達(したつ)ありて節操を守る士なり。節操を守る士は、困窮するは固より覚悟の前にて、早晩も飢餓して溝谷へ転死することを念ひて忘れず。(中略)この志一たび立ちて、人に求むることなく世に願ふことなく、昂然として天地古今を一視すべし。
■志士とは高い理想を持ち、信念を固く守って変えない人物のことである。節操を守る人は、困り苦しむことなど、最初から覚悟していることであり、遅かれ早かれ飢えて溝や谷へ転げて死んでもよいとの覚悟を忘れないものである。(中略)このような志が一旦立てば、人に求めるものはなく、また、世の中に望むものもない。自負を持ち、意気を盛んにして、古今、天地を睨み据えることができる。

佐藤一斎
学問は立志より始まる
学は立志より要なるは莫(な)し。而して立志も亦之れを強うるに非らず。只だ本心の好む所に従うのみ。  
外から無理に強制しない。本心の赴くところに従うばかり。

立志の功
立志の功は、恥を知るを以って要と為す。 恥を知ることが肝要。

志あるの士は利刃の如し。百邪辟易す。 志なきの人は鈍刀の如し。童蒙も侮かんす。 子供ですら馬鹿にする。

志を立てて求める
きびしくこの志を立てて以って之を求むれば、薪を運び水を運ぶと雖も、亦是れ学の在る所なり。況や書を読み理を窮むるをや。 志の立たざれば、終日読書に従事するも、亦唯だ是れ閑事なるのみ。故に学を為すは志を立つるより尚きは莫し。

    一寸光陰(いっすんのこういん)





一寸光陰 いっすんのこういん ほんのわずかの時間。わずかな時間を大切にしなさいという教え。「光陰」は日や月を指し、月日や時間のこと。中学校や高校に必ず一つは置いておきたい。

少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし)とは、若いうちはまだ先があると思って勉強に必死になれないが、すぐに年月が過ぎて年をとり、何も学べないで終わってしまう、だから若いうちから勉学に励まなければならない、という意味。
同じ出典による「一寸の光陰軽んずべからず」もことわざとして用いられる。類似のことわざに「光陰矢の如し」、「少時に学ばざれば老後に知らず」などある。

●少年易老學難成
一寸光陰不可輕
未覺池塘春草夢
階前梧葉已秋聲
○少年老い易く学成り難し
一寸の光陰軽んずべからず
未だ覚めず池塘春草(ちとうしゅんそう)の夢
階前の梧葉(ごよう)已(すで)に秋声
※この出典は朱熹(朱子)の「偶成」という漢詩とされていたが、現在は諸説あって定まっていない。

坂村真民

日の昇るにも/手を合わさず/月の沈むにも/心ひかれず/あくせくとして/一世を終えし人の/いかに多きことぞ/道のべに花咲けど見ず/梢に鳥鳴けど聞かず/せかせかとして/過ぎゆく人の/いかに多きことぞ/二度とないこの人生を/いかに生き/いかに死するか/耳かたむけることもなく/うかうかとして/老いたる人の/いかに多きことぞ/川の流れにも/風の音にも/告げ給う声のあることを/知ろうともせず/金に名誉に地位に/狂奔し終わる人の/いかに多きことぞ/生死(しょうじ)事大無常迅速/時人を待たず噫々(ああ)

安岡正篤
寸陰を惜しむ
どんな忙人にでも、寸陰というものはある。 ちょっとした時間というものは必ずある。そのちょっとした時間をつかむのです。これに熟練をすれば、案外時間というものはあるものです。 寸陰を惜しんでやっていると、その寸陰が、長い時間と同じ、あるいはそれ以上の値打ちを生じてくる。

吉田松陰
●有志の士は片時も空々茫々の間なし。
■志のある士は、わずかな間でも、空しく、ぼーっとしている時間はない。

●足下(そっか)誠に才あり、才あれども勤めずんば、何を以て才を成さんや。 今、歳将(としまさ)に除せんとす、学弛むべからず、一日を弛めば、将 (まさ)に大機を失せんとす。 
■あなたは誠に才能があるが、努力しなければ、そうして才能を開花できようか。今年も暮れようとしているが、学問を弛めてはならず、一日でも弛めては、大切な機会を失ってしまう。

二宮尊徳
報徳記
○是より鶏鳴に起きて遠山に至り、或は柴を刈り薪(たきぎ)を伐り之をひさぎ、夜は縄をなひ草鞋(わらじ)を作り、寸陰を惜しみ身を労し心を尽くし、母の心を安んじ二弟を養ふことにのみ労苦せり。而して採薪(さいしん)の往返にも大学の書を懐にして途中歩みながら之を誦(よう)し、少しも怠らず。これ先生聖賢の学の初なり。

佐藤一斎
時を惜しむ
人は少壮の時にあたりては、惜陰を知らず。知ると雖もはなはだ惜しむには至らず。四十を過ぎて已後、はじめて惜陰を知る。既に知るの時には、精力漸く耗せり。故に人の学を為すには、須らく時に及びて立志勉励するを要すべし。しからざれば則ち百たび悔ゆとも亦ついに益無からん。
 

   何苦楚魂(なにくそだましい)




大リーグ・デビルレイズの岩村明憲選手が移籍時の入団会見に臨み、英語で自己紹介したときに披露した座右の銘。その意をNo pain, No gain.「ノーペイン・ノーゲイン」=>「苦労なくして、得られるものはない」と説明した。
※注:これは造語であり、伝統的な四字熟語ではありません。
 

   駑馬十駕(どばじゅうが)




一日千里を走る駿馬には及ばない駑馬も、十日間走り続ければ追いつける。才能の劣った者も、努力次第で優れた者に並ぶことができるというたとえ。「駑馬」は足の遅い馬。「駕」は車を引くこと。
出典『荀子』 驥一日而千里、駑馬十駕、則亦及之矣
「驥は一日にして千里なるも、駑馬十駕すれば、すなわちまた之に及ぶ」より。駿馬は一日に千里を走るが、足の遅い馬でも十日間休まず走り続けば追いつけるという意。

坂村真民
鈍刀を磨く
鈍刀をいくら磨いても/無駄なことだというが/何もそんなことばに/耳を借す必要はない/せっせと磨くのだ/刀は光らないかも知れないが/磨く本人が変わってくる/つまり刀がすまぬすまぬと言いながら/磨く本人を/光るものにしてくれるのだ/そこが甚深微妙の世界だ/だからせっせと磨くのだ
 


   勤倹力行(きんけんりっこう)






仕事・事業に励み、倹約し、精一杯努力して物事を行うこと。「勤倹」は勤勉に励み、倹約すること。「力行」は精一杯努力すること。

森信三  
節約は物を大切にするという以上に、わが心を引き締めるために有力だと分って人間もはじめてホンモノとなる。

後藤静香
徳業
命ぜられたことをする/囚人も同様である/引きずらるれば/牛も馬も車をひく/頼まれたこと以上が人間の領分/役目以上が徳業の世界である/仕事は一段上をゆけ/席次は一段下につけ/自由を求むる人の子よ/なんぞ徳業の自由に生きざる

二宮尊徳
夜話13
私が指導していることでは、倹約を最大の実行目標としているが、このことを、ケチケチする事を勧めて居るという人があるが、そうではない。ケチのための倹約を勧めているのではない。倹約を勧めているのは、事件や異変に備えるためである。また、私が蓄財を勧めていると言う人が居る。私は、蓄財を勧めているのではない。世の中を救い、世の中の人々の心を豊かにするために、そう勧めているのである。

語録67
倹勤愚の如しと雖も、而も其の為す所必ず成る。奢怠賢に似ると雖も、而も其の為す所必ず敗る。是れ倹勤富に至り、奢怠貧に陥る所以なり。

報徳外記
第三章
およそ分度は人道の本にして、勤怠・倹奢・譲奪・貧富・盛衰・治乱・存亡の曲がって生ずるところなり。その分にしたがいその度を守を勤といい、その度を約めて余財を生ずるを倹といい、その余財を他に及ぼすを譲という。勤にして倹、倹にして譲なれば、富盛に達す。国家富盛を得れば治まり、治まれば永く存続す。

洪自誠 「菜根譚」
前集164項
●勤者敏於徳義。而世人借勤、以済其貧。倹者淡於貨利。而世人仮、倹以飾其吝。君子持身之符、反為小人営私之具矣。惜哉。
○勤は徳義に敏(つと)む。而るに世人は勤を借りて以て其の貧を済(すく)う。倹は貨利(かり)に淡し。而して世人(せじん)は倹を仮(か)りて以て其の吝(りん)を飾る。君子、身を持するの符(ふ)は、反(かえ)りて小人の私を営(いとな)むの具と為(な)れり。惜しいかな。
■勤勉ということは、道徳の実践に励むことである。しかし、俗人は、勤勉の名を借りて、貧乏を脱出する事ばかりを考える。倹約ということは、財産に淡白であることを言う。しかし、俗人は、倹約の名を借りて、自分のケチを正当化する口実にしている。人の上に立つ者にが自分を守る、この勤勉と倹約は、今や俗人の私利私欲を量る道具になってしまっている。何とも残念なことだ。つまり、勤勉と倹約という言葉を勝手に解釈している俗人は、自分の心の在り様を誤解し、都合の良いように言葉を使う。
 



主な引用の出典
著 作 者 書 名 出 版 社  
坂村真民 『坂村真民一日一言』 人生の詩、一念の詩 致知出版社
安岡正篤 『安岡正篤一日一言』 心を養い、生を養う 致知出版社
森信三 『修身教授録 一日一言』 
『森信三・魂の言葉』 二度とない人生を生き抜くための365話 
致知出版社
PHP研究所
松下幸之助 『松下幸之助「一日一話」』 仕事の知恵 人生の知恵 PHP研究所
後藤静香 『権威』 珠玉の言葉があなたを変える 善本社
中村天風 『中村天風一日一話』 元気と勇気がわいてくる哲人の教え366話 財団法人天風会
吉田松陰 『吉田松陰一日一言』 魂を鼓舞する感奮語録 致知出版社
二宮尊徳 『二宮尊徳一日一言』 心を耕し、生を拓く 致知出版社
佐藤一斎 『佐藤一斎一日一言』 「言志録」を読む 致知出版社
洪自誠 『菜根譚』


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